taiki-t's diary

きぎょうにっき, React Native, Rails そして雑多な記録: The world is waiting for you to give it a meaning.

「この世界の片隅に」 みた

この世界の片隅に、を見てきた。Twitterやなんかで見てきた人の感想を読んでいるうちに、これは行かなければなぁという気持ちになり、どうしても見たくなったので新幹線の切符を買い東京に行って見てきた。地元ではやってなかった。 まぁ東京に用事があったっていうのもあるんだけど。でも内心映画が楽しみでしょうがなかった。

「よかった」。一言で言えばそういう感想。実感としては、なんだかスキーを始めたばかりの人みたいな気分になった。何もない、平らなところでこけるやつ。というのも、何でもないシーンの、何でもない一瞬に、ふと心が動かされるということを継続的に体験した。本当に、日常の一コマで、感動的なセリフとか何もいってなくて、淡々としてるだけなんだけど、なぜだかそんな一周んにグッときてしまって、自分でもおかしくて。なんで俺こんなシーンで…と。

そして映画を観終わって街を歩いていると、ふと気づくことがあった。映画をみる前とみた後では、街ゆく人が違ってみえた。それまでは他人で、むしろ背景ですらあった人々の表情が、何かの実感として自分の心に映っている。この人にも、この人の物語が –– 。

僕らは皆この世界の片隅に住む住人で、その片隅の世界では誰もが主役であって、誰もが物語を持っていて。この人にとっての、はるみがいて。

そんなふうに、僕の前にいくつもの、それぞれの「この世界の片隅」が現れはじめた。新宿の街を作る建設現場のおじさんのふとした表情に、そういうものを見てしまった。

そして僕は僕で、この世界の片隅に帰って行った。


日常の延長であるがゆえに、僕はまだ映画から抜け出せてはいない。 後からぽつぽつと、すずが書く絵のように、感情が浮かび上がってくる。

こうして書いているうちに「悲しくてやりきれない」がなぜエンディングじゃなくてオープニングに持ってこられたのか、わかってきた気がする。さらっと最初に流すんじゃなくて、エンディングでガッと流して盛りあげればいいのに、と見終わった直後に思ったのだけれど。

すずさんたちは、悲しくてやりきれなくても、それでもその中でやりきったんだな。


この世界の片隅に 劇場アニメ公式ガイドブック

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この世界の片隅に 劇場アニメ絵コンテ集

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